企業の「新規事業」に農業という選択肢を。ターゲティング誘導にこだわり課題解決へ

「新規事業」を考える企業への認知拡大が課題

――貴社の課題感と出稿への経緯、KPI・ターゲットについてお聞かせください。

長谷川氏：「AFJ日本農業経営大学校 イノベーター養成アカデミー」を今年（2024年）開講したばかりでしたので、まずは「認知拡大」を積極的に行なっていかなければならないという課題感がありました。そこで広く企業への認知を獲得していくためにWeb媒体への露出と、そこからアカデミーのランディングページ（LP）への誘導を考えました。

KPIとしてはクリック数、流入者の滞在時間です。ターゲットは、我々の活動や教育について知っていただきたい企業の新規事業を担当されている管理職や役員を中心にピックアップしました。

しかし、なかなか一般企業のその層の方々への浸透は難しい。そんな背景から今回、企業の意思決定層に多く読まれているダイヤモンド・オンラインという我々の求めるターゲット層と非常に親和性が高い媒体に注目したという経緯ですね。

新規事業に関心のあるターゲットへ効果的に誘導

―― 出稿の決め手になったポイントは？

長谷川氏：検索エンジンやニュースサイトなど出稿先の候補は多岐にわたりましたが、直接的な決め手となったのは、ダイヤモンド社さんから提案いただいたタイアップ記事を軸とした特別広告企画の内容がマッチしたからですね。

特にダイヤモンド・オンラインで「新規事業」に関する記事を日頃からよく読んでいるような方々を厚めにしたターゲティング誘導は、他の媒体や自分たちではできないことなので魅力的でした。またタイアップ記事と連動したリターゲティングのバナー広告もオプションにありましたのでセットで相乗効果を見込めるなと。

限られた予算をどこに投入して、いかに効果的にターゲットに切り込んでいけるかを考えた時、新規事業関心層にリーチできて実績があるダイヤモンド・オンラインでいこうと決断しました。しかも我々がテーマとしている「VUCA時代」というキーワードも合致していて確信がもてました。

タイアップ記事はタイトルや構成なども期待以上。人選にこだわりも

―― 実際に実施されたタイアップ記事について教えてください。

長谷川氏：「イノベーター養成アカデミー」の主任教授である三村昌裕さんと日本におけるスタートアップの特にアグリビジネスで活躍されている豊永翔平さんの対談記事を行いました。当初からよい対応で伴走してくれていたダイヤモンド社の担当者さんから「広告主サイドの人も出した方がしっかりと伝わり面白い記事になる」と助言もいただきキャスティングにはこだわりましたね。

実際に上がってきた記事は、さすがダイヤモンド社といえるプロの仕事でインパクトのあるタイトルや構成などの建て付けも全て素晴らしいものでした。読み手の興味を惹きつつ我々の学校やVUCA時代における新規事業の必要性や魅力を上手く伝えられたと思いました。

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アグリビジネスが新規事業の選択肢になることを訴求

―― タイアップ記事で特に訴求したかったことは？

長谷川氏：企業である以上「新規事業」は絶えず探し続けているはずではあるのですが、タイアップ記事を通じてより多くの企業へ新規事業の選択肢として「アグリビジネス」を訴求したいと考えていました。

また企業が新規事業を作っていく際にはキーパーソンとなる人材が不可欠になってきます。日本の企業では新規事業開発をインナーで行う風潮が強いにしても、キーパーソンの育成は難しい面があると思いますので「学びながら新規事業開発を行うことができる」ということはPRしたかったポイントです。加えて「オープンイノベーション」の要素もあるよねということで「HOW TO」の部分も伝えたいと考えていましたので、その観点でも良い訴求ができたと思います。

結果は想定以上。求めていた経営者層と課長クラスにリーチ

―― 実施されてみて効果や結果はありましたか？

長谷川氏：実施後のレポーティングを通じ、想定以上の結果と分かりました。それは我々のLPへの流動者数にも表れていてコンテンツをベースとしたターゲティング誘導をしたことでリスティングでは抽出できなかった層に明確にアプローチできたと思います。

これまで管理職者層、経営層にターゲットを絞って広告を打つことが難しかったのですがまさに求めていた意思決定者層にリーチできたうえ、新規事業で実際に担当として働く課長クラスにもリーチできたことが分かり、満足しています。具体的にどんな役職でどういう業種の方々という属性は、我々には取れない情報でした。しかもページ滞在時間も長く、記事を読んで興味関心度が高まったのだろうと認識できました。我々の望むターゲット層に刺さったという手応えですね。

記事読者に再リーチしたバナー広告でも高い数値を獲得

―― タイアップ記事の結果から追加でご提案したバナー広告についてはいかがでしたか？

石橋氏：記事を読んでいた人と、その人たちと似たような興味関心をもつ層にターゲティング誘導いただき50万インプレッションを獲得しました。

タイアップ広告でリーチできた層がイメージ通りでしたので、結果の数値も納得できるものになりました。また2週間という短い配信期間の中でもクリエイティブを差し替えるなどダイヤモンド社さんには柔軟な対応をいただきました。最初に入れた3本は今回の記事に合わせた表現で、中でも記事に登場いただいた三村先生をビジュアルに入れたクリエイティブでは連動効果で数値も比較的優れていました。

「マッチ度」が肝だからこそ、質の高いターゲティング誘導施策を

―― マーケティングご担当者として解決していきたい今後の課題や展望は？

長谷川氏：引き続き企業への認知拡大には課題があります。企業の立場で人材育成を考えた場合、「企業派遣」が選択肢として入ってくるのですが、障壁があることも分かってきたので解決策もセットで考えていきたいですね。

また新規事業を立ち上げるキーパーソンを育成できることは企業側にとって大きなメリットになると思いますが、改めて企業から見た時のアカデミーの魅力が何であるのかを掘り起こして、マーケティング的にそれをどう伝えていくかも本丸の課題となります。

石橋氏：私たちがミッションとして掲げている「農業を変革する人材を育成する」「農業界全体の経営力を底上げする」のふたつ。このミッションを達成するためにも、今年が開講初年度となる「イノベーター養成アカデミー」における在校生・修了生の活躍事例が生まれた際には、今回のように記事などの形で様々な方に知っていただき、「当アカデミーで学びたい」と思ってくれる人を増やしたいですね。

長谷川氏：学生募集では長いスパンで見ていくことも必要です。組織のミッションである日本の農業を変革できる人を育成するということは、日本の農業自体をより良くしていくことに繋がりますので、真に変革できる人、情熱や志がある人が来てくれると嬉しいですね。

最終的には出願者数を指標としていますが人数が多ければよいという訳ではなくマッチ度が非常に重要な肝となりますので、今後も質の高いターゲティング誘導での記事広告やバナー広告を活用していけたらと思っています。

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